
本格的な暑さがやってくる前に、服やインテリアなどの衣替えをする人は多いと思いますが、じつはキッチンでの野菜のあつかいも、気温の上昇とともに夏仕様にかえる必要があります。とはいえ、これまで常温保存していたものをなんでもかんでも冷蔵庫に入れるわけではなく、野菜を適した温度で保存するためには、ポイントがあるようです。
今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、本格的な暑さの前にぜひやっておきたい冷蔵庫の「衣替え」について解説してもらいます!
常温→野菜室に移動する野菜は?

気温が低い時期は、さまざまな野菜を常温で保存しているという人が多いのではないでしょうか。常温保存が定番の玉ねぎやじゃがいもだけでなく、ナスやピーマンといった冷蔵しなくても日持ちする野菜を風とおしのよい場所に置いている家庭もありますよね。
しかし多くの野菜は、春を終えて初夏をむかえる頃には、常温保存では傷みやすくなってしまいます。ナスやピーマンは冷蔵庫の野菜室へ。また、追熟の必要がないトマト(すでに真っ赤になっているトマト)も常温ではなく野菜室で保存しましょう。
なお、玉ねぎやじゃがいもは真夏以外は常温で大丈夫ですが、心配であれば玉ねぎだけ早めに野菜室へ移動しましょう。