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腸活とは?~何から始めるとよいのか管理栄養士が徹底解説〜

2023年11月29日

  • 最近何かと話題になっている腸活。

    ところが「腸活」という言葉がひとり歩きして、本当の意味を知らないまま使っている方も多いのではないでしょうか?

    そこで、今回は腸活とはなにかわかりやすく解説いたします。何から始めるとよいのか、具体的な方法もお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。


    腸活とは


    腸活とは、腸内細菌叢(そう)別名、腸内フローラを自分にとってよい状態に保つことです。

    腸活というと、腸内環境をよくして便秘を改善する腸内デトックスのようなイメージが強いですよね。ところが、腸内フローラをよい状態に保つと、食中毒や病原菌の増殖を防ぐほか、免疫を正常に働かせる効果も期待できます。


    ●腸内フローラってなに?
    腸内フローラとは腸内細菌、つまり私たちの腸に住む細菌のことです。
    細菌は種類ごとに塊となって腸壁に張り付いています。その様子が、品種ごとに並んで咲くお花畑(flora)のように見えるため、腸内フローラと呼ばれているのです。正式名称は腸内細菌叢(そう)です。

    ●腸内細菌のはたらきとは
    腸内細菌は約1000種類以上あるといわれています。腸内細菌は、善玉菌・悪玉菌・日和見菌の3種類にわかれています。
    代表的な細菌名は善玉菌だと乳酸菌・ビフィズス菌、悪玉菌はウェルシュ菌・黄色ブドウ球菌、日和見菌は大腸菌です。
    腸内細菌の種類は人それぞれ異なります。そして年齢や生活習慣によって、菌の数は変わっても種類は一生を通じてほとんど変わらないといわれています。

    ●腸内細菌には黄金比があるって本当?
    腸内細菌の理想的なバランスは

    善玉菌:2割
    日和見菌:7割
    悪玉菌:1割

    です。
    善玉菌は発酵活動、悪玉菌は腐敗活動、日和見菌は割合の多い方の菌と同じ働きをします。
    発酵活動とは糖質や食物繊維を分解し、腸内を弱酸性に保つことです。腐敗活動は毒性物質を作り出し、腸内をアルカリ性にすることをいいます。

    そして腸内が弱酸性であれば、食中毒菌や病原菌の感染を予防できます。そのため、善玉菌を増やして腸内を弱酸性に保つと食中毒や病気を防ぎ健康な生活につながるのです。

    食べ物と一緒に食中毒菌や病原菌が外部から侵入する危険のある腸は、免疫細胞がもっとも発達しています。最近では、免疫細胞を増やすには腸内細菌の存在が重要だとわかってきました。腸内フローラがよい状態だと、免疫を正常に働かせられると考えられますね。

    また悪玉菌は悪いものと思われがちですが、肉や魚に多く含まれるたんぱく質を分解し、便として排出する大切な働きをもちます。腸活は悪玉菌をなくすのではなく、あくまでバランスを整えるのが目的です。

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