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「海苔」を毎日食べ続けるとどうなる…?栄養豊富だけど食べ方には注意も必要

2024年1月30日

  • おにぎりやお弁当、手巻き寿司などによく使われ、日本人にとっては身近な存在であるのり。そんなのりの栄養素について考えたことはあるでしょうか?

    のりは意外にも、栄養価の高い食材です。たんぱく質や食物繊維、ビタミンやミネラルなど身体にとって必要な栄養素が豊富に含まれています。

    なお、私たちが普段から食べ慣れているのりには、焼きのり・味付けのり・韓国のりなどですが、今回はその中でも一般的によく使われている焼きのりの栄養素について主にお伝えしていきます。
    味付けのりや韓国のりとの栄養面の違いも説明いたしますので、最後までご覧ください。


    海苔の栄養


    海苔に含まれている栄養素でとくに多いのは、たんぱく質と食物繊維です。

    ●たんぱく質
    たんぱく質は、身体の筋肉や皮膚を構成したり、代謝や免疫力を高めたりなど身体にとってはとても重要な栄養素の一つです。
    そして海苔にはこのたんぱく質が、全体の約40%も含まれています。また、海苔に含まれているたんぱく質は良質なたんぱく質(※)であるため、効率よく体に吸収されます。

    (※)良質なたんぱく質とは、体内で合成出来ない9つの必須アミノ酸がバランス良く含まれているたんぱく質のことです。


    ●食物繊維
    たんぱく質についで多く、成分の36%を占めているのが、食物繊維です。食物繊維は、便通の改善や血糖値の上昇を緩やかにする働きがあるので、ダイエット中の方や生活習慣病の方は積極的に摂ることをオススメします。
    海苔にはその他にも、ビタミンCやβカロテン、鉄分、カルシウム、EPA(エイコサペンタエン酸)、タウリンなども含まれています。
    しかし、上記の栄養素は海苔100gあたりで考えると多く含まれているものの、海苔は1枚3g程度です。仮に海苔を100g食べるとなると、約30枚食べることになりますのであまり現実的とは言えませんね。
    ならば海苔1枚だと栄養素はあまり摂れないのかというと、そうでもありません。海苔1枚でも、葉酸・ビタミンB12・ヨウ素といった栄養素が十分に含まれているのです。

    では、それぞれの栄養素について解説していきましょう。

    ●葉酸
    葉酸は水溶性ビタミンの一種であり、ビタミンB12と共に貧血を予防し、妊娠中の胎児の発育にも大きく関わっているのが特徴です。
    厚生労働省による「日本人の食事摂取基準」では、妊娠を計画している女性や、妊娠・授乳中の女性は積極的に葉酸を摂るようにと定められています。
    海苔にはこの葉酸が豊富に含まれており、海苔1枚で成人が一日に必要な量の約4分の1を摂取出来ます。

    ●ビタミンB12
    ビタミンB12はDNAの生成を助ける栄養素の一つで、葉酸と共に貧血を防ぐ役割があります。
    なおビタミンB12は、基本的に動物性食品(肉や魚介類など)に含まれているのですが、植物性食品の中でものりには多く含まれているのが特徴です。海苔1枚で、成人が一日に必要な量の3/4を摂取できます。

    ●ヨウ素
    ヨウ素は甲状腺で甲状腺ホルモンを作っています。甲状腺ホルモンは、新陳代謝を促し、子どもの成長にも欠かせないホルモンの一つです。
    そしてヨウ素は海苔の他に、昆布やわかめにも多く含まれています。海苔1枚で一日に必要な量の3分の2を摂取できます。

    ●海苔が健康に悪いと言われる理由
    身体にとって重要な栄養素を多く含む海苔ですが、一方で健康に悪いと言われることもあるそうです。
    その理由として、先ほど紹介したヨウ素の摂り過ぎが原因で起こる甲状腺機能低下症という病気があるから、と考えられます。
    甲状腺機能低下症とは、甲状腺ホルモンの分泌が低下し、無気力、皮膚の乾燥、むくみ、体重増加、便秘などを引き起こす病気です。

    厚生労働省による「日本人の食事摂取基準」では、ヨウ素の上限量は成人で1日3.0mgまでとされています。この数値を海苔に当てはめると約47枚分に相当します。

    1日で47枚も海苔を食べるというのは考えにくいですが、海苔以外のヨウ素を多く含む食材(昆布・わかめなど)との食べ合わせにより、摂り過ぎにつながる可能性もあるので気をつけましょう。

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