無添加生活はほどほどに〜子ども時代を振り返り思うこと〜
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こんにちは、サンキュ!STYLEライターのNICOです。
お家の洗剤を全て手放し、ナチュラルクリンネストとして環境にやさしい暮らしを整えています。
ナチュラルなお掃除、サステナブルな暮らしをしていると、向かう先は自然と無農薬無肥料のお野菜だったり、無添加の食品だったり、なるべく自然のままのものを、そんな気持ちにたどり着きます。
私も例に漏れずその一人。
だけどタイトルにもあるように、「無添加」といった食品についてはほどほど……、実はやや積極的ではない事情があります。(というと語弊があるかも?)
もちろんなるべくして無添加の食生活をしていきたい気持ちは大いにあるけど、私には子ども時代の苦い思い出が蘇るのです。
今まで触れたことはなかったけど、こうして文章を書く機会に恵まれたのもきっかけ。
少しほどほど無添加生活のお話しをしてみようと思います。アトピーと過ごした子ども時代
まずは私の子ども時代の体のことから。
私は産まれて程なく「アトピー性皮膚炎」という皮膚疾患を発症。現代でも悩む方はとても多いですよね。
1歳の誕生日に撮った家族写真は、アレルギー症状によって髪の毛が静電気のように逆立っているんだと、その写真の私を見る度に両親は口をそろえます。私は特になんとも思わずかわいいと眺めていたんですけどね。
そのアトピーという症状は私を長きに苦しめ、高校生の終わり頃までは体のどこかしらに湿疹やかさぶたを拵えたり、痒みやひび割れを引き起こし痛みを伴ったり、今思うとアトピーと共に子ども時代、青春時代を成長してきたような、それ程までに色々な思い出が蘇ります。
小学生の頃は特に膝裏の肌荒れがひどく(この頃が一番悪化していた時代)ケロイドのようにぐちゃぐちゃだった皮膚は今思い出しても最も酷く辛い症状の時期でした。
何よりも、当時スカートが履きたくて仕方なかった私は、ある時はハンカチを広げて、膝裏を隠すように歩いていた記憶もあるほど。
「誰かに見られたくない」
そんな当時の自分の心境を思い出すと今でも胸が締め付けられる思いです。
おもしろいことに、思い出に端々に、その皮膚疾患を「醜いもの」「可哀想なもの」と、ため息をつく母の姿が一緒になって出てくるのです。
私と同じように……、もしくは私以上に母も悩んでいたのだと、今となれば理解が及ぶものの、当時私の荒れた皮膚を見る母の視線や曇った表情、疲弊した姿は、子どもながらにヒシヒシと伝わり、皮膚疾患と同じくらい私を苦しめていたようにも思います。