放置すると危険な便秘とは⁉意外な原因と危険な便秘の見分け方を医師が解説
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「便秘」は私たちの身近な健康トラブルですが、その原因は運動不足から大きな病気まで多岐に渡ります。
便秘になりやすい人の特徴や、便秘から考えられる重篤な疾患などついて、消化器系の専門病院である医療法人社団筑三会・筑波胃腸病院の鈴木隆二理事長に聞きました。Q.便秘はどのようにして起こるのでしょうか
便秘は、大腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)の低下によって起こります。蠕動運動とは、大腸にある便を体の外へ押し出そうとする動きのことを言います。
蠕動運動が低下すると腸内に便が長く留まり、水分が過剰に吸収されて便が硬くなって、便秘を引き起こします。蠕動運動が低下する原因には、食事などによる腸内環境の乱れ(腸内の善玉菌の減少と悪玉菌の増加)、ストレスからくる自律神経の乱れなどがあります。
また、便意を感じる直腸の感度が低下すると、便が直腸に溜まっても排便反射が起こらず、便が硬くなり排出しづらくなります。直腸の感度は、トイレを我慢する習慣などで低下します。