放置すればガンのリスク増も!大人→子どもへ感染の危険性もある要注意な細菌とは?
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胃がんなど病気の原因として知られる「ピロリ菌」。実は知らない間に感染していて、子どもに移してしまう危険性もあるんです。
ピロリ菌が原因で起こる病気や感染経路などついて、ふれあいの丘内科内視鏡健診クリニックの粟田裕治院長に聞きました。Q.ピロリ菌とはどのようなものですか
ピロリ菌は胃の中に生息する細菌で、「ヘリコバクター・ピロリ」が正式な名前です。アルカリ性のアンモニアを作ることで、強い酸性の胃の中でも生存し続けます。
多くの研究で、ピロリ菌が萎縮性胃炎(慢性胃炎)、胃・十二指腸潰瘍、胃がんなどの原因になっていると報告されています。
ピロリ菌は口から感染すると言われています。ピロリ菌に感染している大人から赤ちゃんに口移しで食べ物を与えたり、糞便に汚染された食物・水(井戸水など)を摂取したりすることで感染します。
とくにピロリ菌に感染しやすいのは、4歳ごろまでの乳幼児期と考えられており、成人になってから感染することはまれです。