サンキュ!

腰痛や骨盤の痛みが、じつは膀胱がんのサインかもしれないとご存じでしたか。

膀胱がんの意外な症状や詳しい治療法について、外科専門医の資格を持ち、浅草橋西口クリニックMo院長である頴川博芸氏に聞きました。


Q.膀胱がんとはどのようなガンですか


膀胱がんは、尿を貯めておく臓器である膀胱の内側の粘膜に発生する悪性腫瘍です。

初期には粘膜の表面にできることが多いですが、進行すると膀胱の壁の筋肉層へと深く浸潤(しんじゅん:まわりの組織へ広がっていくこと)していきます。さらに進行すると、膀胱の外の組織やリンパ節、ほかの臓器へと転移する可能性もあります。

組織型(がんの種類)としては、もっとも多いのが尿路上皮がん(移行上皮がん)です。尿路上皮がんは、膀胱の内側の尿路上皮細胞から発生します。そのほか、扁平上皮がんや腺がんなど、比較的まれな種類の膀胱がんも存在します。

膀胱がんは早期に発見されれば、治療によって良好な予後が期待できます。しかし、進行すると治療が難しくなるため、早期発見と適切な治療が重要となります。


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