ありふれているようだけど日本だけ!難読漢字「羚羊」はなんて読む?
-
日常生活で使う機会はほとんどないけれども、知っているとちょっと自慢できる難読漢字。漢検準一級を有するサンキュ!STYLEライターのdanngoさんがチョイスした、難読漢字をご紹介します。
知っていると自慢できる!?難読漢字クイズ
サンキュ!STYLEライターのdanngoです。漢検準一級を持つ私、テレビの難読漢字クイズではいつも夫に答えを教えています。
「羊」というような字の横に「令」と書く「羚」に、「羊」。素直に音読みすると「レイヨウ」となります。実際、「レイヨウ」とも読めるのですが、それではおもしろくありませんよね。訓読みを考えてみてください。
「羊」の字が出てくるところがポイントになりそうですよね。羊に近いと考えるなら家畜なのでしょうか、それとも……?
さて、なんと読むかわかりましたか?
正解を知りたいかたは、もう少しスクロールしてみてくださいね。
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓正解は……
正解は「かもしか」でした!
ずんぐりとした体に立派な毛皮、頭に短い角が生えているのが特徴のカモシカ。ヒツジやシカよりも、ウシに近い生きものです。目の下に「眼下腺(がんかせん)」というにおいを出す部分があるのが特徴です。
日本でカモシカと言えば、一般的に日本の固有種であるニホンカモシカをさします。
山の多い場所に行くと野生のものに出くわすこともよくあり、さほどめずらしいものとも思えませんが、ニホンカモシカは日本にしかいない希少性の高い動物。特別天然記念物に指定されています。
戦後、皮や肉を目的とした密漁により生息数が減ってしまいましたが、現在は保護政策のおかげで増えてきています。
ニホンカモシカの仲間としてはタイワンカモシカなどがいます。
ちなみに、「羚羊」を「レイヨウ」と読むと、ウシ科の大部分をさすグループのことになります。この「レイヨウ」の中に「カモシカ」は含まれないのですよ。まぎらわしいですね。
誤解を防ぎたいなら、「羚羊」と漢字で書かずにひらがなやカタカナを使ったほうがいいかもしれません。
というわけで、難読漢字クイズでした。ぜひご家族やお友達に「知ってる?」と聞いて自慢してみてくださいね。◆この記事を書いたのは・・・danngo
国語科教員免許と漢検準一級を持つ、アラフォーの専業主婦。二児の母で、子育て関連の記事を書くのが得意です。本を読むのが大好きですが、一度読み始めると家事がおろそかになってしまうのが悩み。子どもの遊び相手をすると本気になりすぎて怒られ、家事は手抜きになる一方です。甘いもの、日本の古いものをこよなく愛しています。※記事の内容は記載当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
- 記事一覧に戻る