
スーパーの店頭に新米が並ぶようになる秋、新米も食べたいけどやっぱり高い…と思って、前年収穫の米や備蓄米を選ぶという人も多いのでは。でも、もし新米じゃなくてもおいしく炊ける方法があったら、試したいですよね。
炊飯器で米を炊くとき、何か調味料を入れるとおいしくなるとか、氷を入れて炊くとよいとか聞いたことのある人もいると思いますが、実際それってホントにおいしくなるの?どんな意味があるの?と疑問に思うかもしれません。今回は、一般家庭での料理代行も行う出張料理人ライター・植松愛実が、炊きあがりをワンランクアップさせるため炊飯器に入れるものをご紹介します。
いろいろ聞くけど…どんな意味があるの?

米を炊くとき炊飯器に入れるものとして、聞いたことのある人が多いものが料理酒ではないでしょうか。酒のアルコールは、米からでんぷん質が溶けだすのを防ぐ効果があるほか、蒸発する際に臭いの成分を一緒にさせる効果があります。
そのため、米粒がくずれにくくツヤのある炊きあがりになり、また古米であっても特有の臭いを感じにくくなるのです。ちなみに酒のほか、みりんでも同じ効果があります。炊飯器に酒やみりんを入れる場合は、米2~3合に対して酒(またはみりん)大さじ1~2程度がおすすめ。
そのほか、うまみ調味料を入れる場合もありますが、蒸発するために味が変わらない酒やみりんと比べ、うまみ調味料だと味や香りがけっこうつきます。そのため筆者は、味がつきにくい昆布(だしを取る用の乾燥したもの)を2cm角くらいに切って入れることも。なお、炊き込みご飯のときはうま味調味料でも気になりません。