「わかめ」といっしょに食べちゃダメな食材はある?意外と知られていないNGな組み合わせ
-
「わかめにはミネラルが多い」とイメージを持つ人は多いのではないでしょうか?
そんなわかめの栄養素は、組み合わせる食品でより効果的になることもあれば、逆効果になることもあるんだとか!
管理栄養士と食生活アドバイザーの資格を持つライターのゆかりさんに、わかめに含まれている栄養素やわかめと相性のよくない食品について紹介してもらいます。わかめの栄養素にはどんな働きがある?
わかめは岩場に生える海藻の一種で、国内では沖縄を除いた広い地域に自生していたり、養殖されていたりします。春ごろに旬をむかえるわかめは、やわらかい部分のみならず、根元の歯応えとぬめりがある「めかぶ」まで食べることができ、生、乾燥、加工品などさまざまな状態で流通している身近な食品となっています。
わかめにはカリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルが多く含まれています。これらには、おもに次のような働きがあります。
・体内の水分を保持したり、血圧を下げたりする
・骨や歯の材料となったり、出血を予防したり筋肉を収縮させたりする
・体内の酵素を活性化させ、栄養素の合成や分解、エネルギーの生成などに関わる
また、このほかにもヨウ素がとくに多く含まれており、次のような健康維持に欠かせない働きをしています。
・甲状腺ホルモン主成分となり、基礎代謝や成長の促進、たんぱく質合成の促進、脂質代謝などに関わる
日本人の食事摂取基準(2020年版)によると、1日のヨウ素の推奨量は18歳以上男女ともに130μgとなっています。
不足すると発育不全や甲状腺機能が低下するヨウ素ですが、とりすぎても同じような状態になったり、反対に機能が亢進してしまうこともあるため注意が必要です。
甲状腺機能が低下すると、無気力、疲労感、むくみ、寒がり、体重増加、動作緩慢、記憶力低下、便秘などが起こるといわれています。また、甲状腺機能が亢進すると、心拍数や血圧の上昇、異常な汗かき、やせ、睡眠障害、神経質や不安になってしまうのだとか…。
わかめを含めたヨウ素を多く含む海藻類を日常的に食べている人であれば、どの年代にも充足しているといわれています。むしろ、気をつけるべきは過剰摂取の方であり、適度に食べるようにしたいところです。