毎月4,000円分の食品を捨てている!? 「食品ロス」を減らすために知っておきたい3つの言葉【お金の専門家が解説】
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食品ロスとは、本来食べられるにも関わらず捨てられてしまった食べ物のこと。じつは、月に4,000円以上の食品が家庭でロスされているという試算もあります。節約アドバイザーの丸山晴美さんに、家庭の食品ロスの現状を教えてもらいました。
なお、今回ご紹介する情報はすべて2024年2月時点の取材情報を基にしています。4人家族では年5万2,000円以上の食品を捨てている!?
食費の節約をがんばっている家庭は多いと思いますが、じつは家庭での食品ロスが、けっこう大きな食費のロスを生み出しているのを知っていますか?
下は、2021年に日本で発生した食品ロスの量です。一般の家庭から出た食品ロスは244万トンで、スーパーやコンビニ、飲食店などの事業者から出た食品ロス約279万トンとほぼ同じです(※1)。それぐらい大量の食品が家庭でも捨てられているということです。2021年の日本の食品ロスの量
環境省が数年前に制作した「食品ロスを減らすために、私たちにできること」というパンフレットには、「家庭から発生する食品ロスの量は約280万トンで、4人家族の1世帯は毎年約6万円相当の食品を捨てている、と見積もられています」と書かれています(※2)。
上記の数字に、2021年の家庭での食品ロス・244万トンを当てはめて計算してみると、4人家族の1世帯で年に5万2,000円以上、月に4,000円以上の食品を捨てていることになります。
食費の月4,000円は大きいですよね。食費節約に限界を感じている人は、食品ロスに目を向けてみるのも効果がありそうです。そこで、食品ロスの詳しい内容を知っておきましょう。