観察してる?「おりもの」が教えてくれる今のあなたの体調
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あれ!?今日のおりもの、どこかいつもと違うな…。ということはありませんか?東洋医学(中医学)では、おりものの性状を観察して体調を把握する方法があります。
何かと忙しい年末年始、自分の体調の変化に気づく機会は多い方が良いですよね。今回は"おりもの"が教えてくれる体のサインと改善策を、看護師・薬膳師としての知識を活かした記事を得意とするライターの薬膳ナースけいこさんに教えてもらいました。正常なおりものってどんな状況?
おりものは帯下(たいげ)とも呼ばれます。
膣内の粘膜を潤し、汚れを排出したり、菌の侵入や繁殖を防ぐ役割があります。また、排卵時にゼリー状となり受精しやすいコンディションを作ります。
正常なおりものは、排卵期や生理前に増え、排卵期はゼリー状となりよく伸びます。無色透明~薄い白色で乾くと黄色っぽくなりますおりものでわかる体調とは?
最近のおりもの、以下の傾向はありませんか?
1.【白っぽく量の多いおりもの】
→ 胃腸が弱って余分な水分をため込んでいるタイプ
胃腸の不快症状、むくみ、疲れやすさ、腕や足のだるさ、顔色が白いなどの傾向がある方に多い
<おすすめ食材>
イモ類 マメ類 ウリ類 海藻類 など
胃腸をいたわり水分代謝を助けます。温かくして食べましょう。
2.【薄く水っぽい量の多いおりもの】
加齢に関わりの深い五臓の腎が弱っています。加齢や疲労により体が冷えて水分代謝が弱っているタイプ
尿の回数が増える、便が柔らかめ、手足が冷える、下半身がだるい、耳鳴りなどの傾向がある方に多い
<おすすめ食材>
黒豆、黒ゴマ、黒きくらげ、黒米、昆布 など
五臓の腎をいたわる黒い色の食材
3.【黄色く少し粘っこい量の少ないおりもの】
体内に余分な熱がこもって体内の潤いを消耗しているタイプ
イライラ感、寝汗をかく、夢を多く見る寝つきが悪いなど睡眠の質が落ちる、顔や手足がほてるなどの傾向がある方に多い
<おすすめ食材>
フルーツ(特になし、ぶどう)白きくらげ、豆腐、はちみつ など
体を潤す食材まずは、観察する習慣をつけてみましょう
おりものなど、体の外に排出されるものは、現在の体調を反映しています。まずは、観察する習慣から始めましょう。観察する習慣があれば、変化に早く気づけます。
おりものの急な色や性状の変化と共に、不正出血、陰部の強いかゆみや違和感、痛み、発熱を伴う場合は婦人科を受診することをおすすめします。「何かおかしい」と思ったら、ためらわずに受診することが自分の健康を守ります。
婦人科のかかりつけ病院がなければ、この機会に地域の信頼できる婦人科病院をさがしておくといざという時に安心ですね。
■執筆/薬膳ナースけいこ…薬膳師/看護師/経絡ヨガ指導者/薬膳茶エバンジェリスト。知って活用、暮らしに溶け込む健康づくりをテーマに情報を発信中 Instagramは@keiko89zen
編集/サンキュ!編集部 - 記事一覧に戻る