寝起きの「白湯」が健康にいいのはなぜ?医師が教える寝起きに飲んでいいもの・ダメなもの
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「寝起きには白湯を飲むといい」と言われるのはなぜでしょうか。また、冷たい水や他の飲み物ではいけないのでしょうか。
寝起きの白湯や飲んでいい飲み物について、20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積み、現在は新見正則医院の院長として、がん、難病・難症の治療を行っている新見正則氏に聞きました。Q.寝起きには、冷たい飲み物より温かい白湯がいいとされるのはなぜでしょうか
睡眠中は汗をかくため、寝起きには少し脱水傾向にある人が多いです。寝起きに水分をとりましょうと説明されるのは、寝ている間に失った水分を補うためと言えます。
またその際、冷たい飲み物よりも温かい白湯がいいとされるのは、消化管の冷やしすぎが体に悪いことが多いからです。ただ、必ずしも寝起きに白湯が必要なわけではありません。寝起きの白湯を試してみて、快調ならその習慣を続けてください。
冷たい飲み物がいけないわけではありませんが、消化管を冷やしすぎないためには、時間や季節問わず温かい飲み物をとるのを心がけるといいでしょう。
温覚・冷覚・痛覚は、のどをすぎて食道に至ると消失します。冷たいものがおいしいと感じるのは「のど越し」がいいからです。のど越しのいい冷たいものを少し楽しんだ後は、温かいものを飲むのをおすすめします。