「さつき晴れ」は5月の晴れじゃない!?要注意な晴れ間をすごすポイントを気象予報士が解説
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「さつき晴れ」と聞いたら、どんな空を思い浮かべるでしょうか。芽吹き始めた青葉越しに見える、すがすがしい5月の青空…という人が多いかもしれません。でもじつは、「さつき晴れ」は本来5月の晴れではない!という話も。しかも「さつき晴れ」は意外と危険な天気だった⁉
今回は、気象予報士・防災士・野菜ソムリエとして活躍する植松愛実さんに、これからの時季に気をつけたい要注意な空模様について解説してもらいます。「さつき晴れ」はいつの晴れ?
「さつき晴れ」の「さつき」は漢字で「皐月」で、5月の古い呼び名です。それなら文字通り5月の晴れのことでは?と思われそうですが、よく考えてみると5月を「皐月」と呼んでいた時代は、今の5月とは時季がズレていたはず。
旧暦5月は現代の6月頃にあたるため、じつは梅雨の時季。つまり「さつき晴れ」は、もともと梅雨の晴れ間のことだったのです。
ただ、時代とともに「梅雨の晴れ間」ではなく梅雨入り前のすがすがしい晴れを表す言葉として使う人も増えてきて、今では6月よりも5月の晴れに「さつき晴れ」という言葉が使われる場面のほうが圧倒的に多くなっています。