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女性に求める理想年収は300万以上…という“理想”を上回った妻と夫の末路

2024年3月31日

  • 夫婦共働きが当たり前の時代ですが、妻が夫の収入を上回ることに不満を示す夫も少なくないのだとか。「恋人・夫婦仲相談所」の所長を務める三松真由美さんに解説してもらいました。


    女性と男性ですれ違う「結婚相手に求める理想の年収」


    独立行政法人 労働政策研究・研修機構の調査(※1)によれば、専業主婦世帯と共働き世帯の数が初めて逆転したのは1992年のこと。

    その後、専業主婦家庭は次第に減少し、2023年には専業主婦世帯は29%、共働き世帯は71%となり、専業主婦世帯の比率は過去最低割合を更新しています。つまり、今の20代前半から下は「おかあさんが仕事をしているのが普通」という状況で育った世代と考えることができます。

    実際、内閣府のおこなった「人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査」(※2)でも、「結婚後の働き方(理想)」という問いに対して

    ・20-39歳では、「夫婦ともに原則フルタイム勤務」が男女とも4割前後。
    ・40-69歳では、「夫婦ともに原則フルタイム勤務」が男女共に37%程度。

    という結果が出ており、「結婚後も妻にフルタイム勤務をしてほしい」と考える男性はどの世代でも4割近くいます。一方で20-39歳の男性で妻に「専業主婦」を求める男性はわずか4.2%しかおらず、とくに「妻にもしっかり稼いでほしい」というのが、イマドキの40代未満の男性の考えと言えます。

    その一方でWeCapital株式会社が20代~40代の未婚&既婚男女約1,000名に行った調査(※3)によれば、そんなイマドキの男性にもやや複雑な気持ちがあるようです。

    「結婚相手に求める理想の年収はどのくらいですか?」と未婚の男女に質問した結果は、「400~500万円未満(23.7%)」が最多でした。しかしこの男女別の内訳を見ると、「女性が男性の結婚相手に求める理想年収は500万以上が最多」であったのに対して、「男性が女性に求める理想年収は300万以上が最多」と金額にギャップがあることがわかりました。

    妻にも働いてもらいたいけど、そんなに多くは望まない…そこには男性のどんな気持ちが潜んでいるのでしょうか?

    ※1 https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/timeseries/html/g0212.html
    ※2 https://www.gender.go.jp/kaigi/kento/Marriage-Family/8th/pdf/4.pdf
    ※3 https://we-capital.co.jp/archives/news/0301-2024

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