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「暑さに慣れる」ってどういうこと?夏本番に後悔しないため気象予報士が初夏にやっていることとは

  • 初夏に暑い日があるとよく天気予報などで「暑さに体が慣れていない時期なので注意を…」と解説されますよね。でも、そういえば「暑さに慣れる」って、具体的にどういうことなのでしょうか。同じ気温でも暑く感じなくなるということ…?それとも、何か体のしくみに変化が生じるということなのでしょうか??

    今回は、気象予報士・防災士・野菜ソムリエとして活躍する植松愛実さんに、本格的な夏を迎えてから後悔しないように今のうちにやっておくべきことを教えてもらいます。


    たった0.2℃で…


    体温計

    人間の体には、暑さから身を守るためにさまざまなしくみが存在しています。その代表的なものが、みなさんもよく知っている「汗をかく」という行為です。汗をかいて肌の表面が濡れると、その汗が蒸発して乾く際に肌から熱を奪うので、体を冷やす効果があります。

    しかも、私たちが意識的に「汗をかこう!」と思わなくても、暑さによって体温が上がり始めたら自動的に汗が出るしくみになっていて、もし体が暑さに慣れている状態であれば、体温がわずか0.2℃ほど上がった段階で脳から「汗をかきなさい!」と命令が出るようになっているのです。

    すごく便利なしくみですよね。でも、「暑さに慣れている状態」って、どういうことでしょうか。

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