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【気象予報士が解説】「記録的な雨」って何?日ごろからそなえておくべきことは??

2024年6月16日

  • 毎年、梅雨や台風のシーズンになるとよく、「記録的な雨となっています」といった報道を耳にするようになりますよね。「なんだか大変な雨なのかな」とは思いつつ、「記録的な雨」って結局どういうことだろう?と思うことも…。

    「記録的な雨」とはいったい何なのか、そして「記録的な雨」の前にそなえておくべきことは?気象予報士・防災士として活躍する植松愛実さんに教えてもらいます!


    文字どおり「記録になる」雨の量


    雨の道路

    テレビやネットの報道で「今回は記録的な大雨になっています」「明日から記録的な大雨になりそうです」などと言われた場合、文字どおり、観測史上の「記録になる」雨の量ということになります。

    たとえば東京都心では、1時間降水量の観測史上最大値が88.7mm、24時間降水量だと392.5mmなので、1時間でおよそ90mm以上、24時間の場合はおよそ400mm以上の雨が降ったり、あるいは降る予想が出たりしたときは、「記録的な雨」と報道されることになります。

    一方、全国でもとくに大雨が降りやすい三重県の尾鷲市(おわせし)では、過去最大の24時間降水量が806mmですので、たとえ同じ400mm降ったとしても「記録的な雨」にはなりません。

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