路面凍結の条件は「0度以下」じゃない!プラスの気温でも路面ツルツルになるワケを気象予報士が解説
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朝晩の冷え込みが厳しくなって、そろそろ山沿いだけでなく平地に住んでいても路面の凍結に注意が必要な季節となってきました。
路面凍結のおそれがあるのは、最低気温が0度以下になるときだと思っていませんか?
じつは天気予報で示される「気温」の正体を知ることで、実際に目安にするべき気温がわかるのです。
今回は、気象予報士・防災士・野菜ソムリエとして活躍する植松愛実さんに、意外と知らない「気温」の裏側を教えてもらいます。そもそも「気温」はどこの温度?
ふだん天気予報で「今日は都心で〇度まで上がりました」とか「明日の予想気温は〇度です」といった説明を何気なく聞く私たち。
でもその「気温」って、そもそもどこのどういう温度を指しているのでしょうか。
これは、気象庁が全国に設置した気温計が示す値が基準。
「今日は〇度でした」という説明の場合は、全国900カ所超ある観測地点において測っている気温が使われ、「明日は〇度の予想です」という場合は、それらの気温計で測ったとしたらこうなりそうだという予想になっています。
そして、こういった気温計は、地面から約1.5メートルの高さに設置するよう定められています。
つまりだいたい人が立っているときの首から顔あたりの高さですが、この「高さ1.5メートル」が路面凍結を考える上で重要になってくるのです。