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東京と名古屋はどちらが雪が多い?意外と雪が降るワケを気象予報士が解説!

  • 冬になると天気予報でよく聞く「冬型の気圧配置」。日本海側で雪が降りやすく、太平洋側で晴れやすい気圧配置で、もちろん実際に雪がたくさん降っているのは主に日本海側の地域です。

    ところが太平洋側の、しかも東京や名古屋といった大都市の雪のデータを見ると、思いのほか雪が降っているようなのです。

    今回は、気象予報士・防災士・野菜ソムリエとして活躍する植松愛実さんに、太平洋側の市街地でも雪が降るワケを教えてもらいます。


    東京と名古屋はどちらが雪が降りやすい?


    街中の雪

    気象庁がまとめているデータの1つに「雪日数」というものがあります。

    ちょっと雪が降った日も大雪だった日も区別せず、とにかく少しでも雪が降った日を全部カウントして、1年間あるいは1カ月間で何日雪が降ったかを表したものです。

    その雪日数の30年平均値(「平年値」と言います)を見てみると、東京の年間の雪日数は8.5日。意外と多く感じるかもしれませんが、雪がちらついただけでも「1日」とカウントするのでこのくらいの数字になるのです。

    一方の名古屋は、14.7日。なんと年間15日近くも雪が降っています。

    東京と比べるとじつに倍近い数字で、ここまで違うと何か根本的な理由がありそうですね。

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