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温暖化で冬は年々暖かくなるのか!?暖冬でも「ドカ雪」注意の理由は?気象予報士が解説

2024年2月7日

  • 「温暖化」という言葉を一般に聞き慣れるようになって、もうかなりの年月が経ちました。

    たしかに夏は猛暑の年が圧倒的に増えていて、「年々暑くなっているなぁ」という実感がありますが…、冬はどうなのでしょうか。年々暖かくなっているわりには大雪のニュースを毎年聞くような気もするし、夏ほどハッキリ温暖化を感じないかもしれません。

    今回は、気象予報士・防災士・野菜ソムリエとして活躍する植松愛実さんに、温暖化にまつわる素朴な疑問に答えてもらいます!


    温暖化は「長い目で見て」気温が上がる現象


    地球温暖化のグラフ

    地球温暖化とはものすごくざっくり言えば「昔と比べて地球全体の気温が上がっていること」ですが、この「気温」というのは、じつはわりと長い期間の「平均」の気温を指しています。

    「平均」と聞くと、夏も冬も合わせた1年間の平均かな?と思いきや、実際には10年とか20年とかそのくらい長いスパンの平均の話なのです。

    たとえば「1900年を中心とした20年間の平均気温(=1890~1910年の平均)よりも、2000年を中心とした20年間の平均気温(=1990~2010年の平均)のほうが高い」というのが、「温暖化している」ということ。

    もともと気温は自然の現象なので年によっていろんな気温があるのは当たり前ですし、温暖化しているからといって必ずしも年々暑くなっている必要はないのです。

    たまに前年より気温の低い年があったとしても、長い目で見て全体的に上がっていれば「温暖化している」ということになります。

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