「保育士の自分は子育てのプロ」そのプレッシャーに潰されそうに。「うまくいかない」と夫にも言えなかった
2024年1月23日
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さまざまな境遇の中で、自分らしい働き方を模索している女性を取材するこの企画。
3児の母で保育士の東智子さん(仮名・38歳)は、自身の子育てと仕事の両立に悩みながらも、無理なく続ける方法を見つけ出そうとしています。プライベートでの工夫やこれからやりたいことについても聞きました。前回の記事を読む(webリンク)
家事も育児もこなせる!というプライドが、二人目が生まれて崩壊
編集部:お子様が3人。育児のプロとはいえ大変なことも多いのでは
東:1人目のときは、家事も完璧に近い形でこなしていました。でも、二人目で崩壊して。
編集部:家事育児はワンオペだったのですか?
東:保育士のプライドもあって、できると思っていたんです。でも、友人から夫に理解してもらった方がいいとアドバイスをもらって。「一度、昼間の一番大変な時の様子を動画にとって見せろ」って言われたんです。実は家も散らかってるし、子どもも騒いでて大変だよ、いつもこんな状態だったんです……みたいな。それを見た夫はものすごく驚いてました。
子どもたちは7時とかに寝ちゃってて、そのあと全ての家事を終えて、家も片付けた後に夫は帰ってきてたので、落ち着いて優雅に過ごしてるなって思っていたみたいなんです。
それ以来、「しんどかったら言ってね」といつも気遣ってくれるようになりました。
編集部:それまで、ご主人は育児の大変さが想像できていなかったんですね。
東:私も自分でちゃんとしなきゃと思っていました。一人目はすごく育てやすかったので、割とスムーズになんでもできてたんですけど、二人目が男の子で甘えん坊だったこともあって、リズムが狂ってしまって、うまくいかないと思っていたけど、言えなくて。
一人目はできたのに二人目はできないっていう不甲斐なさと、自分がしんどくなっててうまくいってなかったみたいな感じです。三人目はまた楽しく子育てできてきているので、それもこれも、二人目である息子のおかげだと思っているんですけどね。