人間ドックの検査内容とは?~健康診断との違いや検査結果の見方を解説~
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年齢を重ね身体のあちこちが気になるという方、人間ドックを受けたことはありますか?
ほとんどの方は健康診断を毎年受けますが、人間ドックでは健康診断よりも細かく検査が可能です。
しかし実際にどのような検査を行って、何がわかるのかを知っている方はごくわずか。
そこで今回は、人間ドックの検査内容と検査結果から何がわかるのかをわかりやすく解説します。
気になる時間や費用、さらにいままでなんとなく受けていた健康診断との違いについてもお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。人間ドックではどんな検査をするの?
病院によって異なりますが、人間ドックの基本検査はおおよそ以下の9つです。
・眼科検査 :視力、眼圧
・聴力検査 :2種類の音が聞こえているか確認
・循環器検査 :心電図、血圧
・呼吸器検査 :胸部レントゲン
・血液検査 :採血
・尿検査 :採尿
・便検査 :2日分の採便
・腹部超音波検査:肝臓など臓器の状態を超音波で確認
・消化管検査 :バリウムを用いて胃部レントゲン
これに、身長、体重をはかる身体測定と問診が加わります。
●健康診断やメタボ健診との違い
健康診断やメタボ健診と人間ドックの違いは、検査項目の免除や受診の義務にあります。
人間ドックでは上記のようにさまざまな検査を行いますが、健康診断の場合は年齢や医師の判断により検査を免除できる項目があるのです。
たとえば健康診断の場合、胸部レントゲンは40歳以上の方を除き5年に1回でよいとされています。
また、人間ドックの受診に義務はありません。本人が必要だと判断して検査を申し込むため、任意の検査となります。
一方健康診断は、会社などの事業主が労働者に対して1年に1回必ず受けさせなくてはいけないのです。そして腹囲の測定をするメタボ健診(特定健診)も、生活習慣病予防の観点から40~75歳を対象に行うものになっています。
●受けたほうがよい検査項目はあるのか
基本の検査内容でも十分ですが、必要に応じてオプション検査を受けると良いでしょう。
人間ドックには、基本の検査項目に加えてオプションとして脳のMRI検査や骨密度、腫瘍マーカー(※)を調べられます。
(※)腫瘍マーカーとは、正常な細胞よりがん細胞から多く分泌される物質で、がんの種類や進行状況の目印になるもの。
オプションについては、検査機器の有無で施設ごとにできる項目が変わる可能性もあるので、受診する病院で自分が受けたいと思う検査が実施されているか、事前に確認するとよいです。