トマトジュースを飲みすぎるとどうなる?メリット、デメリットをそれぞれ解説
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「高血圧にはトマトジュースがいいって聞いたから毎日飲んでいる」
トマトジュースを飲むだけなら、手軽で毎日の生活に取り入れやすいですよね。高血圧の気になる方の中には、実践されている方も多いでしょう。
では、なぜ高血圧にはトマトジュースがよいといわれているのでしょうか?
今回は高血圧にトマトジュースが効くといわれる理由について、わかりやすくお伝えします。毎日どれぐらい飲むとよいのかも解説するので、ぜひ最後までご覧ください。なぜ高血圧にトマトジュースが効くといわれているのか
血圧が高めの方を対象とした検証で、トマトジュースを飲むと血圧が下がったと報告されているからです。
トマトジュースにはGABAというアミノ酸が含まれます。実は、GABAの血圧を下げる効果は完全に解明されているわけではありません。そのため、現段階ではGABAが交感神経の働きを抑えることで、血管の収縮と血圧が抑えられると考えられています。
GABAは私たちの体の中で神経伝達物質(※)として、脳の興奮を鎮め精神を安定させる役割があります。
(※)神経細胞から他の細胞へ情報を伝える物質のこと
私たちはストレス状態に陥ると、脳を中心に興奮が高まります。GABAは興奮を抑えストレス状態の緩和をするといわれているのです。
●ダイエットにもいいの?
トマトジュースは一般的な食品と比べてカロリー・糖質ともに高くはないので、ダイエット中に飲んでもよいです。
また京都大学の研究で、トマトから13-oxo-ODAという血中中性脂肪改善に効果の期待できる成分が発見されたことから、ダイエットによいといわれているようです。
ただしこの研究は、肥満・糖尿病の動物を対象としたものなので、現段階で人においての効果はわかっていません。
●コレステロールを下げる可能性も
高血圧の方を対象とした研究においてトマトジュースを飲むことで、血中総コレステロール値とLDL(悪玉)コレステロール値が下がったとの報告があります。
またトマトジュースには、リコピンという赤色の色素が含まれます。リコピンは強い抗酸化作用をもち、生活習慣病を予防する働きも。リコピンを継続して摂取すると、HDL(善玉)コレステロールが増えたことを確認した、という報告もあるようです。
コレステロール値はただ下げるだけでなく、LDLコレステロール値とHDLコレステロール値のバランスが大切です。トマトジュースを飲むことで、コレステロール値のバランスを整える助けになるかもしれませんね。