春に山菜を食べるのは「合理的」だった!旬の味覚で体を内側から動かそう:野菜ソムリエ解説
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春本番が近づくとともに、街中のスーパーでも様々な山菜が並ぶようになります。
山菜には他の野菜とは違った、独特の苦味がありますよね。
じつはその苦味には、春の食事にぴったりな“合理的な理由”があるんです!
今回は、野菜ソムリエ・気象予報士・防災士の資格を持つ植松愛実さんが、春に山菜をおすすめする理由を解説します。「食べられないための工夫」が「ちょっと食べると最適」に
bonchan/gettyimages山菜は冬から春に移り変わる時期、最初に土の中から出てくる柔らかい植物なので、必然的に動物たちに食べられやすくなってしまいます。
そこで、動物たちに食べられすぎないように獲得されたのが、あの独特の苦味であると考えられているのです。
そしてこの苦味は、少量であれば、食べる側にもメリットがあります。春の体を動かしてととのえる
冬の間は体の新陳代謝が落ちてしまい、内臓の働きが鈍くなって消化・吸収が悪くなりがちですが、山菜に含まれる苦味成分のなかには胃腸の働きを活発にしてくれるものがあります。
また、滋養強壮やデトックス、さらには精神的なストレスの緩和に働く成分もあり、まさに春に体が必要としている食材ということになりますね。
こういった効果のある成分は、じつは食べ過ぎるとお腹を壊してしまうという欠点も。
ただ、そもそも苦いので大量に食べることはできず、自然と適切な量だけ食べることになるのです。
うまいことできていますね!