スキー場だけじゃなかった!誰もが無関係じゃない意外な「暖冬の影響」を気象予報士が解説
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2023年から2024年にまたがる冬は「暖冬」を実感した人が多いと思いますし、実際に気温のデータを見ても平年を上回る傾向。
ただ、おそらく多くの人が「暖冬だとスキー場は雪不足で大変そうだけど、自分は関係ないよね」「むしろ寒すぎなくて助かる」と感じているのでは…と思いますが、じつはそうではありません。
今回は、野菜ソムリエ・気象予報士・防災士の資格を持つ植松愛実さんが、誰もが無関係ではいられない意外な「暖冬の影響」を解説します。雪が「いつも降る場所」で降らない
「暖冬」というのは文字通り「暖かい冬」で、気温が平年を大きく上回る冬のことですが、その特徴は天気図にも表れます。
冬の典型的な天気図と言えば、小中学校の教科書にも載っている「西高東低の冬型」。
日本海側で雪が降りやすく、太平洋側で晴れて乾燥しやすい気圧配置です。
ところが暖冬になると、この「冬型」の天気図の日が圧倒的に減って、いつも雪が降る日本海側であまり降らなくなります。