脳梗塞の前兆にはどんなものがある?「一時的なもの」と油断するのはNG!
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発見や治療が遅れると、重大な後遺症を引き起こし得る脳梗塞。一体どのような病気なのでしょうか。
脳梗塞が起こるメカニズムや前兆となる症状などについて、糖尿病・総合内科・甲状腺専門医である、たいや内科クリニックの加藤大也院長に聞きました。Q.脳梗塞とはどのような病気ですか
脳梗塞とは、脳の血管が詰まることで血流が途絶え、その先の脳組織に酸素や栄養が十分に供給されず、脳の神経細胞がダメージを受ける病気です。
脳梗塞は、大きく3つのタイプに分けられます。 高血圧や動脈硬化が原因となって血管が狭くなり、そこに血栓ができて血流を遮断する「アテローム血栓性脳梗塞」、心臓でできた血栓が脳の血管に流れて詰まる「心原性脳塞栓症(しんげんせいのうそくせんしょう)」、そして脳の深部にある細い血管が詰まり、小さな脳梗塞ができる「ラクナ梗塞」です。
特にラクナ梗塞は、長年の高血圧が原因で発症しやすいとされています。 全てのタイプに共通して、早期発見と適切な治療が回復の鍵となります。また、高血圧や糖尿病、脂質異常症がある場合は、定期的に医師の診察を受けて治療を継続することが重要です。