「若い人の病気」「治らない」は間違い!?正しい【白血病】の話を専門家が解説

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「血液のがん」とも呼ばれる白血病。若い人に多いと思われがちですが、実はそうではありません。
白血病の詳しいお話を、血液やがん薬物療法などの専門医・指導医で、ひだまり内科クリニックの院長である伊藤公人氏に聞きました。Q.白血病とはどのような病気ですか
血液中には、白血球、赤血球、血小板の3つの血球細胞が存在します。そのうち、白血球系の細胞ががん化して白血病細胞(病的な白血球系細胞)となり、増殖することで起こるのが白血病です。白血病は「血液のがん」とも呼ばれます。
白血病では、血液中の白血球数が増加するケースが多いです。しかし中には、白血病細胞が骨髄では増えていても血液には移行せず、血液中の白血球の数はとても少ない場合もあります。
白血病は、白血病細胞が急激に増える急性白血病と、比較的にゆっくりと増える慢性白血病に大きく分けられます。さらに増えている細胞の種類により、骨髄性白血病とリンパ性白血病に分けられます。それぞれの白血病で病状や治療、今後の見通しは異なります。