
「体がなかなか温まらない」「朝起きてから体がポカポカしてくるまで時間がかかる」そんな声をよく聞く季節になりました。
「外が寒くなったから冷えている」そう思いがちですが、実は体の内側の「熱を生み出す力」が不足していることも少なくありません。今回は、40歳を過ぎると不足しがちな「熱を生む力」を高める方法を看護師で薬膳師の薬膳ナースけいこがお伝えします。
熱を作る力ってなぜ落ちるの?

東洋医学では、体の中で熱やエネルギーを生み出す力を「陽気(ようき)」と呼びます。この陽気がしっかり働いていれば、冷たい空気の中でも体は自然にポカポカと温まります。
しかし40代を過ぎると、ホルモンバランスなどの影響で熱を生み巡らせる役割を担う筋肉量が減ったり、ストレスや睡眠不足などが重なり、熱を生み巡らせる力が弱まりやすくなります。
つまり、「温めても温まらない」状態。外側からのケアだけでは、根本的な冷えを解消できないのです。