おろしたり、わけたりしますよ!難読漢字「暖簾」はなんて読む?
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日常生活で使う機会はほとんどないけれども、知っているとちょっと自慢できる難読漢字。漢検準一級を有するサンキュ!STYLEライターのdanngoさんがチョイスした、難読漢字をご紹介します。
知っていると自慢できる!?難読漢字クイズ
サンキュ!STYLEライターのdanngoです。漢検準一級を持つ私、テレビの難読漢字クイズではいつも夫に答えを教えています。
「暖」と「簾」で「暖簾」。不思議なとりあわせの漢字ですね。
「暖」は「暖かい」と書いて「あたたかい」と読む字です。音読みだと「ダン」ですね。
「簾」は読める人と読めない人にわかれそうですね。読めなくても「たけかんむり」がついているところから、竹でできたものをあらわすことまでは想像できると思います。
さて、なんと読むかわかりましたか?
正解を知りたいかたは、もう少しスクロールしてみてくださいね。
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↓正解は……
正解は「のれん」でした!
部屋の境目にかけて目隠しにしたり、店先の看板がわりに出したり、銭湯の男湯と女湯を区別するために使うイメージの「のれん」。
もともとは、冬の間にすきま風を防ぐために用いた垂れ幕のことだったそうです。これだと「暖」の字がしっくりきますね。
「簾」というのは「すだれ」と読みます。「簾」だけだと細い草や竹などを編んでつくった日よけのことをさします。
現在の「のれん」は主に日よけや目隠しの目的で使われるので、一年中見ることができます。江戸時代以降は屋号などを染め抜いて、看板のような役目をはたすようにもなりました。
現在でも、入り口にのれんがかかっている店は多いですよね。粋な雰囲気がして素敵です。
基本的に営業中にだけ出しておくものなので、「のれんをおろす」というと「商店が店じまいをする」という意味になります。
屋号を染め抜いていたころ、長く働いていた奉公人に同じ屋号を使った店を出させることを「のれんをわける」と言っていました。今でも従業員に、同じ名前の店を新しく営業させるときは「のれんわけ」と言いますよね。
というわけで、難読漢字クイズでした。ぜひご家族やお友達に「知ってる?」と聞いて自慢してみてくださいね。◆この記事を書いたのは・・・danngo
国語科教員免許と漢検準一級を持つ、アラフォーの専業主婦。二児の母で、子育て関連の記事を書くのが得意です。本を読むのが大好きですが、一度読み始めると家事がおろそかになってしまうのが悩み。子どもの遊び相手をすると本気になりすぎて怒られ、家事は手抜きになる一方です。甘いもの、日本の古いものをこよなく愛しています。※記事の内容は記載当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
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