もはや死語!若者には動画の「巻き戻し」が通じない?
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言葉は、時代の変化とともに移り変わるもの。かつては当たり前のように使われていた言葉が死語となり、世代によっては通じないこともあります。例えば「巻き戻し」という言葉も、そのうちのひとつ。一体なぜ使われなくなったのか、背景を探ってみましょう。
なぜ「巻き戻し」は通じなくなったのか?
録画したテレビ番組や動画を“戻して見返す”時に、リモコンのどのボタンを押しますか?「巻き戻しボタンに決まっているでしょ」と思った人は、時代に取り残されているかもしれません。実は今どきのほとんどのリモコンには「巻き戻し」ボタンがなく、「早戻し」という表記が主流となっています。
そもそも家庭用のVHSビデオデッキは、1976年に日本ビクター(現・JVCケンウッド)から発売されました。当時、映像を戻すためには物理的にビデオテープを巻いて戻す必要があり、リモコンの「巻き戻し」という表記もこの動作に由来しています。
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