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「食費と教育費、どっちが家計を圧迫する?家計調査」でわかった今どきの家計の実態【節約の専門家が解説】

  • わが家の1カ月の支出が多いほうなのか少ないほうなのかがわからない、という人は多いのではないでしょうか。そこで、2023年総務省「家計調査」による、年代別の消費支出をチェック。節約アドバイザーの丸山晴美さんに、そこから読み取れる今どきの生活費について聞きました。

    なお、今回ご紹介する情報はすべて2024年11月時点の取材情報を基にしています。



    みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。

    お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「月々の生活費」!


    2人以上の勤労者世帯の1カ月の消費支出は平均31.88万円!


    あなたの1カ月の「消費支出」はどのくらいですか?
    消費支出とは、生活を維持するために個人や家族が支出する費用で、いわゆる生活費のことです。

    2023年の総務省「家計調査」によると、2人以上の勤労者世帯の消費支出は1カ月平均31.88万円。支出の内訳では、「食料」が8.46万円ともっとも高く、「交通・通信」5.12万円、「教養娯楽」3.11万円と続きます。

    同調査では年代別の支出も出ており、それを見るとどの年代でも「食料」の割合が25%前後と、もっとも高くなっていることがわかります。70歳以降に至っては、消費支出の3割近くが食料です。

    これほど高い割合の項目は他にはなく、食費が家計を圧迫している現状が読み取れます。

    ここ数年、食料品は値上がりが続いていますが、私たちの可処分所得は30年間増えるどころか、減少しています。所得が物価高に追いついていない、ということの表れともいえるでしょう。

    多くの家庭が「がんばって節約しているけれど、食費はもうこれ以上削れない」という状況にあり、「栄養バランスなどを考えると高くても買わざるを得ない」という人が多いのではないでしょうか。

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