山陰地方の独自文化?「法事パン」って一体何?
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地方独特の文化と聞くと、どんな文化を思い浮かべますか?岡山や島根などの山陰地方では、四十九日、一周忌、三回忌などの法事の際に現れる特殊な文化があります。一体どのようなものなのか、詳しく見ていきましょう。
なぜ法事でパンを配るの?
法事に参加した際の引き菓子として、日持ちする焼き菓子や和菓子をもらうことはよくあります。しかし山陰地方には「パンを配る」という習慣が。法事帰りにこの「法事パン」が喪主から配られ、多いときはひとり10個以上も持ち帰るそう。
山陰地方のパン屋さんでは「法事パン」と書かれたのぼりや、「法事パン承ります」という案内がよく見られ、法事でパンを配る習慣は一般的な文化になっている様子。最近ではパン屋さんだけでなく、スーパーやコンビニで「法事パン」を買う人も増えているといいます。
なぜ山陰地方の人たちは法事でパンを配り出したのでしょうか?法事パンのもともとのルーツは、あずきの産地である島根県。ぜんざいや和菓子などのあんこを使った食べ物が多く、葬儀や法事の際にあんこを使った餅を配る習慣が根付き、それが山陰地方にも広がっていったようです。