きっかけは国の要望?モスバーガーの定番メニューに隠された誕生秘話
-
モスバーガーならではのメニューといえば、ご飯をバンズにした「モスライスバーガー」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?今回はメニューとしての歴史も長い「モスライスバーガー」の誕生秘話について紹介します。
深刻になっていた“コメ余り”問題を解消するために開発を決意
「モスライスバーガー」が誕生したのは1987年で、当時の日本では米の消費量が減り“コメ余り”問題が深刻になっていました。そんな時に、農林水産省から「外食産業で米を使った商品を導入できないか」という要請が。そこでモスバーガーは、“米を使ったバーガー”の開発に踏み切ります。
じつは開発当初は「米は具材」と考えていたそう。米をひき肉と合わせたり、卵でくるんでバンズにはさむなどの試作を繰り返すものの、なかなかうまくいきません。そもそも“日本人は米をどうやって食べるか?”と原点に戻って考えた末に、「おにぎり」という答えにたどり着きました。
というのも、当時はコンビニエンスストアでおにぎりが販売され始め、各社がさまざまな具の開発に力を入れていた時期。「ご飯をバンズに見立て、具をくるんだり、はさんだりすればいいのでは」という発想の転換から、米を使ったプレートの開発へと進みます。