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年末も年始もひっぱりだこ!難読漢字「鯡」はなんて読む?

  • 日常生活で使う機会はほとんどないけれども、知っているとちょっと自慢できる難読漢字。漢検準一級を有するサンキュ!STYLEライターのdanngoさんがチョイスした、難読漢字をご紹介します。


    知っていると自慢できる!?難読漢字クイズ


    年末も年始もひっぱりだこ!難読漢字「鯡」はなんて読む?

    サンキュ!STYLEライターのdanngoです。漢検準一級を持つ私、テレビの難読漢字クイズではいつも夫に答えを教えています。

    「さかなへん」に「非」の字で「鯡」。

    「魚に非(あら)ず」と書くので、もしや魚ではなく別の生きものなのだろうか、なんて気もしますよね。

    「さかなへん」がつく漢字には魚の種類をあらわすものが特に多いのですが、どうなのでしょうか。

    さて、なんと読むかわかりましたか?
    正解を知りたいかたは、もう少しスクロールしてみてくださいね。















    正解は……


    年末も年始もひっぱりだこ!難読漢字「鯡」はなんて読む?

    正解は「にしん」でした!

    マイワシに似た青魚で、北海道周辺などの北太平洋でとれる魚です。

    「鯡」の字の「非」は音をあらわし、音読みは「ヒ」。国字で読みは「にしん」ですが、「魚の卵」の意味もあるそうです。

    「鰊」と書くこともできます。少し書きにくいのに、この画数の多い字のほうがよく見かけるのが不思議ですね。

    春に産卵のため北海道沿岸にあらわれるため、「春告魚(はるつげうお)」の別名もあります。この卵が「かずのこ」になるのです。海藻に卵をうみつけるのですが、その卵がついた昆布が「子持ち昆布」ですね。

    にしんの卵は粒が小さく量が多いため子孫繁栄のイメージがあり、かずのこや子持ち昆布は正月の縁起ものとして人気です。

    魚自体は「にしんそば」にして食べたことがある人が多いのではないでしょうか。こちらは、年越しそばの具にするとおいしいですよね。

    年末年始に重宝されるにしん、江戸時代頃は漁獲量が多く高級なイメージはありませんでした。むしろ安い魚として、肥料にもされたそうですよ。なんだかもったいないような気もしますよね。

    というわけで、難読漢字クイズでした。ぜひご家族やお友達に「知ってる?」と聞いて自慢してみてくださいね。

    ◆記事を書いたのは・・・danngo
    国語科教員免許と漢検準一級を持つ、アラフォーの専業主婦。二児の母で、子育て関連の記事を書くのが得意です。本を読むのが大好きですが、一度読み始めると家事がおろそかになってしまうのが悩み。子どもの遊び相手をすると本気になりすぎて怒られ、家事は手抜きになる一方です。甘いもの、日本の古いものをこよなく愛しています。


    ※記事の内容は記載当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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