煮込み料理は「鍋帽子」におまかせ!大正時代にルーツがある「ほったらかし」調理グッズとは?

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クルーズ船乗組員時代の狭小船室生活を経て、シンプルな暮らしを実践中のサンキュ!STYLEライターのKota(コタ)です。
寒い季節は、身体が温まる煮込み料理の登場回数が増えますよね。時間のかかる煮込み料理で、わたしが頼りにしているのが、保温調理ができる「鍋帽子」※(鍋帽子は、公益財団法人全国友の会振興財団の登録商標です)。
各メーカーから「ほったらかし」で調理できる自動調理鍋や電気圧力鍋など、ハイテクなキッチン家電が続々と登場するなか、レトロなたたずまいがひときわ印象的です。それもそのはず、鍋帽子の原型が生まれたのは、なんと今から100年以上も前...!
今回は、鍋帽子愛用歴10年を超えるわたしが、その魅力をたっぷりご紹介します。鍋帽子って何?
鍋帽子は、短時間加熱した鍋にかぶせて使う保温調理グッズです。余熱を活かした保温調理で、煮る・蒸す・ゆでるなどが得意分野。
料理によって所要時間は変わりますが、5~15分ほど煮た後、鍋帽子をかぶせて30~60分おくだけで完成するものがほとんど。例えば、豚汁なら沸騰後5分煮てから30分保温。クリームシチューは9分煮た後、30分保温というぐあいです。
そんな鍋帽子の原型、「火なしこんろ」が提案されたのは大正5年。当時の婦人向け雑誌で「保温調理している間にほかの家事ができる」と紹介されたのだそう。まさに、ほったらかし調理家電のパイオニア的存在ですよね。