
秋になると日本にやって来る台風が多くなる…そう聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。なんとなく「秋は台風シーズン」というイメージがありますが、なぜ秋は台風が多く来るの!?
今回は、気象予報士・防災士の資格を持つライター・植松愛実が、秋に台風が多く来る理由と、今のうちにぜひやっておきたい&簡単にできる備えについて解説します。
なぜ秋は台風が多くやって来る?

日本に住んでいると、なんとなく「秋は台風シーズン」というイメージがあると思います。実際、台風の接近や上陸は9月がもっとも多くなっていて、台風の影響を受けやすい季節といえます。
秋に台風が多くやって来るおもな原因は、「風の位置が変わるから」です。偏西風という言葉を聞いたことがある人もいると思いますが、日本付近を西から東へ吹く強い風である偏西風が、夏の間は北海道あたりに吹いていたのが秋になると本州付近に南下してきて、ちょうどこの風に乗って台風が本州付近に来やすくなってしまいます。
おまけにこの偏西風は、風速が速いという特徴も持っているため、秋は台風が急接近するような事例も増えてしまうのです。