
突然のまとまった出費に備えるために用意する費用が特別費。「物価の高騰が続く今は、2種類の特別費を上手く活用することが家計を守るキーポイント」と節約アドバイザーの丸山晴美さんは言います。2025年版特別費の準便の仕方と活用法を聞きました。
なお、今回ご紹介する情報はすべて2025年9月時点の取材情報を基にしています。

みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。
お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「2つの特別費」!
特別費がない家計はマイナスのループに陥りがち
毎月予算を組んでやりくりしていても、イレギュラーの出費があって赤字になる月はどうしてもありますよね。
例えば交際費が赤字になったら、家計のどこかからお金を補填する必要があります。余っている日用品費を使ったり食費から取ったりといろいろ工夫しますが、いずれにしても家計を乱すことになります。
それでも月の予算内でカバーできるならいいですが、例えばトイレが古くて壊れ、取り替えが必要になった場合には数十万円もの費用がかかり、月の予算内でカバーするのは困難。住宅購入や子どもの進学のためなどにコツコツ貯めていた貯蓄を、切りくずさなければいけなくなる場合が少なくありません。
いったん貯蓄を切りくずすと、目標学達成までの期間が延びて、貯蓄するモチベーションが下がってしまいます。「自分はなんてやりくりが下手なんだろう」と罪悪感や自己嫌悪を感じたり、家計管理そのものが嫌になったりするなど、考えがマイナスな方向に行ってしまう人も少なくありません。
だからこそ、こうしたイレギュラーな出費に対応するための特別費をしっかり準備しておくことが、家計を守るうえで重要なキーポイントになるのです。