
「子どもにお金の知識をどう教えればいいの?」と悩むかたはたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。「お金の教育」と聞くと家計簿や投資などを思い浮かべるかもしれませんが、まずは日常の小さな習慣から「健全な金銭感覚」を育むことが大切です。
そこで今回は、元小学校教諭であり、節約×投資で資産形成中のおこめが、未就学のわが子に実践している「3つの習慣」を紹介します。
1.「物」を大切にする子はお金も大切にできる

お金の感覚を育てるうえで、最初のステップになるのが「物を大切にする」習慣です。おもちゃや文具をていねいに扱う、使ったら出しっぱなしにせず片付ける。こうした小さな積み重ねが、お金を大切にする姿勢にもつながります。
一方で、物をぞんざいに扱った結果「壊れてしまう」ことを経験するのも大切な学びの1つ。壊れたものを直してまた使うのもよし、「元には戻らない」ということを知るのもよし。どちらも「大切に使わないと」という実感につながります。
片付けの習慣付けについては、「片付けなさい」と丸投げしないことが肝心です。収納場所が決まっていないと、子どもは何をどうすればいいのか分からず、苦手意識を抱いてやりたがりません。
おすすめなのは、大きめのかごなどでざっくりと収納場所を示し、「これはここに戻すんだよ」と一緒にやってみること。「誰がたくさん入れられるかな?」など遊び感覚で始めることで、子どもも取り組みやすくなるはずです。これを何度も繰り返すうちに、自然と自分で管理できるようになっていくでしょう。